対象学年
△小学校低学年 ◎小学校中学年 ◎小学校高学年 ◎中学生
実施場所
室内
所要時間
45分〜2時間
学べること
- 海に暮らす哺乳類であるイルカの大きさを実感することができる。
- 実物の観察が難しいイルカの体のつくりをじっくり観て学べる。
- 人間の体との同異点について考え、海洋哺乳類ならではの体の各部分の役割、動かし方などの特徴を学べる。
教材作成者・原案者から一言
活動の概要
型紙とプラスチックシートを使って、数名のグループで1頭のイルカ模型をつくります。目やフン、各ひれ、へそ、排泄孔などの場所などを、野生イルカの水中映像を見て確認してつくることで、体の構造だけでなく、各部分の役割、海洋哺乳類の特徴(肺呼吸・母乳育児、脚の退化など)を学びます。
小中学校「学習指導要領」との対応
小学校3年理科B 生命・地球 (1)身の回りの生物
小学校4年理科B 生命・地球 (1)人の体のつくりと運動
小学校6年理科B 生命・地球 (1)人の体のつくりと働き
中学校 理科(第2分野)(1)いろいろな生物とその共通点
小・中学校 総合的な学習の時間
詳細はPDFをダウンロードしてご覧ください。
使用する教材
1/2大型紙(A4サイズ)*A3サイズに拡大。「目・噴気孔」のみA4サイズのまま使用。
実物大ミナミバンドウイルカ型紙
ワークシート「どこにあるかな?」
資料:「クジラ・イルカの体のしくみ」(偕成社『クジラとイルカ 海も地球も大研究』より)
指導者用ファクトシート
<イルカ・クジラⅠ イルカは海にすむほ乳類>
指導者が持っていたい知識をまとめた読み物です。高校生以上の生徒や学生、社会人を対象にしたプログラムでは配布教材としても利用できます。画像をクリックしてご覧ください(ダウンロード可能)
事前の準備
- 実物大のミナミハンドウイルカ型紙(上記「使用する教材」よりダウンロードした型紙を拡大)
- ワークシート「どこにあるかな?」
- プラスチックシート(スパーのグレーのレジ袋等でも可能)
- セロハンテープ
- 両面テープ(1cm幅程度)
- クレヨン
- はさみ
- ドライヤー
- 画板(あれば)
実施のしかた
1.プラスチックシートに実物大の型紙を置いて写し取り、カットをしてセロハンテープで貼り付けていきます。
2.胴体、各ヒレ、フンができ上がったら、水中映像を見てヒレや目などの場所を確認し、みんなで相談をしながら付けていきます。
3.ヒレを付けるときには、骨の有無、ヒレの形の意味などを考えます。目やフンの位置の理由も、参加者と考えましょう。
4.自分の体と比べてないものを考え、へそ・性別などを考えながらクレヨンで書き入れ、イルカを完成させます。
●詳しい「実施のしかた」(PDF)は下のダウンロードボタンよりご覧ください。※画像はイメージです
指導のポイント
- 低学年のグループや実施時間が短い場合は、途中まで作成しておくとよいでしょう。
- 胴体を参加者と作らない場合は、ヒレをひとつずつ作れるように4人までのグループで行うと参加者全員が集中して行えます。
- 低学年のグループなど、全員で相談しながら作業を進めるのが難しそうな場合は、ワークシート「どこにあるのかな?」を使い、参加者個々がヒレや目の位置などを映像を見ながら書き入れてから意見をまとめると、全員で考えることができます。
- ヒレ、目、フンなどをつけるとき、腹部にスリットなどを描き入れるときには、なぜその場所にあるのか、どう使っているのか、体のなかはどうなっているのかなど、参加者の発達年齢に合わせて資料を使いながら考えられるように導きましょう。