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海へ!水てき君の大冒険〜海と森のつながり

学習者自身がコマとなって”水の循環”を体験する双六(すごろく)ゲーム

循環

公開日:2017.02.21

学べること

  • 森に降った雨が、川、田畑、家庭などを経て海にたどり着き、再び雲となって森に還る「水の循環」を学ぶ。
  • 多くの生き物が暮らす海と、自分の暮らしがつながっていることを知る。
  • 人間活動が自然環境(陸・海ともに)に影響を与えていることを知り、自然との共存方法、持続可能な社会の在り方について考えるきっかけを得る。

教材作成者・原案者から一言

河川の地中化や上下水道の整備などによって、最近では家で使っている水がどこからやってくるのか、どこに行くのかをイメージできない人が増えてきています。そして、海と接することの少ない、とくに海から距離ってある内陸部の子どもたちにとって、海の自然は自分の暮らしと直結して考えにくいものです。
しかし、家の近くを流れる川は、必ず海へとつながっています。自分の住んでいる「地域」と「海」が水を介してつながり、海へ流れた水は蒸発して雲となり、山に当たって雨となり再び自分の元に戻ってくることを、ゲームを通して楽しく学ぶことで、海の生きものと自分のつながりをイメージしやすくなり、海の環境保全を考えて毎日の生活を見直してくれれば…と思います。
当教材では、水の流れを単に追っていくだけではなく、学習者自身が双六のコマ(水てき君)になり、さまざまな「出来事」に遭遇します。ぜひ、水てき君になりきり、森から海への大冒険に出て、水や生きものの立場で人間生活を見てください。

<lab to classプロジェクト(海の環境教育NPO bridge) 伊東 久枝>

活動の概要

森に降った雨が、川、田畑、家庭などを経て海にたどり着き、再び雲となって森に還る行程を、学習者自身がコマ(水)となって疑似体験する双六です。「風景マス」には、水が通過する象徴的なポイントが描かれています。また、「出来事カード」には、それぞれのポイントで起こる可能性のある出来事が数種描かれています。双六終了後、それらの出来事を振り返り、自然との共存方法や、持続可能な社会の在り方について考えます。

小中学校「学習指導要領」との対応

小学校4年社会(3)地域の人々の生活にとって必要な飲料水,電気,ガスの確保や廃棄物の処理について,次のことを見学,調査したり資料を活用したりして調べ,これらの対策や事業は地域の人々の健康な生活や良好な生活環境の維持と向上に役立っていることを考えるようにする。

小学校5年理科B 生命・地球 (3)流水の働き

小学校6年理科B 生命・地球 (3)生物と環境

小学校5/6年道徳 3. 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。

中学校 理科(第2分野)(7)自然と人間

小・中学校 総合的な学習の時間

 

詳細はPDFをダウンロードしてご覧ください。

使用する教材

風景マス

風景マス

出来事カード

出来事カード

出来事カード(無地)オリジナルのカードを作成するときにお使いください

出来事カード(無地)オリジナルのカードを作成するときにお使いください

参加者用資料:「森から海へ〜『水てき君』の旅」

参加者用資料:「森から海へ〜『水てき君』の旅」

出来事カードと風景マスの説明例

出来事カードと風景マスの説明例

指導者用ファクトシート

<めぐる水のなかで>

指導者が持っていたい知識をまとめた読み物です。高校生以上の生徒や学生、社会人を対象にしたプログラムでは配布教材としても利用できます。下のボタンからダウンロードしてください。

<めぐる水のなかで>

事前の準備

事前の準備

  • 上記「使用する教材」よりダウンロードした「風景マス」
  • ダウンロードした「出来事カード」(一つのカードを複数枚用意します)
  • 数コマ(適当な大きさの四角や三角に切った紙)「風景マス」×7枚程度
  • ひもやビニールテープ
  • セロテープ
  • 「出来事カード」を入れる箱 8個
  • サイコロ

実施のしかた

1.スタートとゴール地点を決め、「風景マス」を順番に床に並べます。

1.スタートとゴール地点を決め、「風景マス」を順番に床に並べます。

2.「風景マス」の間に、広さに合わせて数マスを置きます。マスとマスはひもやビニールテープでつないでおきましょう。

2.「風景マス」の間に、広さに合わせて数マスを置きます。マスとマスはひもやビニールテープでつないでおきましょう。

3.スタートとゴール以外の「風景マス」の場所に、同じ番号の「出来事カード」を複数枚ずつ入れておきます。

3.スタートとゴール以外の「風景マス」の場所に、同じ番号の「出来事カード」を複数枚ずつ入れておきます。

す。 4.順番にサイコロを振り、参加者自身がコマになって双六ゲームを進めます。

す。 4.順番にサイコロを振り、参加者自身がコマになって双六ゲームを進めます。

5.「風景マス」を通ったときには、箱のなかから「出来事カード」を1枚引きます。そしてそこに書いてある数(+3や−2など)だけ、サイコロの目に加えて進んだり、戻ったりします。引いた「出来事カード」はゴールまで大切に持って行きます。

5.「風景マス」を通ったときには、箱のなかから「出来事カード」を1枚引きます。そしてそこに書いてある数(+3や−2など)だけ、サイコロの目に加えて進んだり、戻ったりします。引いた「出来事カード」はゴールまで大切に持って行きます。

6.ゴールに着いたら、「出来事カード」を番号順に並べます。全員そろったら、自分が通ってきた“水の旅”をみんなに発表し、振り返りを行います。

6.ゴールに着いたら、「出来事カード」を番号順に並べます。全員そろったら、自分が通ってきた“水の旅”をみんなに発表し、振り返りを行います。

7.参加者資料「森から海へ〜『水てき君』の旅」を使って、最後に指導者から水の循環でつながる海と森、人間生活の関わりを解説します。

7.参加者資料「森から海へ〜『水てき君』の旅」を使って、最後に指導者から水の循環でつながる海と森、人間生活の関わりを解説します。

指導のポイント

  • 双六の「風景マス」も「出来事カード」もぬり絵ができるように、線画にしてあります。双六の実施の前や後にぬり絵を行い、それぞれの場所のようすや起こり得る出来事をしっかりと理解できるようにご利用ください。
  • 双六が終わってから、自分が引いてきた「出来事カード」を順番に並べて、それぞれの水の旅を振り返ります。これにより森と海の循環のなかに多くの生物が存在し、自分自身もそのなかにあることを実感します。学びを深める大切なプロセスなので、参加者の思いを聞きながらじっくりと進めてください。
  • 人数が多い場合は、数名のグループをつくり、グループ単位で実施をします。
  • 「風景マス」の間に置く「数マス」を7〜10程度にするのが理想。「数マス」が少ないと、サイコロを振らずに次つぎと進んでしまい、学びが薄れる可能性があります。

教材開発:LAB to CLASSプロジェクト

イラスト:有留晴香

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