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危ない、海の仲間を救え!

身の周りにあるゴミを題材に、海洋汚染を考えよう

海洋汚染

公開日:2017.02.20

学べること

  • 生活のなかから出るさまざまなものがゴミとなり海にたどりつくと、海の生物の命を危険にさらすことがあるということを知ります。
  • どのようなものが海洋漂着ゴミとなり海洋汚染につながるのか、その理由について学び、生活のなかからゴミを減らす方法を考えます。
  • 日々の生活のなかで海の生きものとのつながりを意識して暮らせるようになります。

教材作成者・原案者から一言

教材作成者・原案者から一言

海岸に打ち上げられた漂着物を見ると、海から打ち上げられたものや河川を通じて流れ着いた木の実や流木に混ざって、プラスチック容器やビニール袋、空き缶など、人間生活から出たものが多く見られます。それらは、さまざまな形で海の生物を危険にさらし、海洋汚染につながっています。しかし残念ながら、毎日の生活のなかでそれらを意識して暮らしている人はまだまだ少ないように思います。
身の回りにある不要物(ゴミ)を通して、海の生きものとゴミの問題を考え、毎日の生活のなかで海の生きものとのつながりを意識して、自らの暮らし方を見直す人が増えてほしいと思います。

子どもたちはいきなり辛い現実を目にすると、問題から目を避け見ないようにすることがあります。当教材の学習の前には、「実物大のイルカをつくろう!」「イルカを知ろう!」「海の生きもの椅子とりゲーム」などを行い、海自然の魅力や面白さを体験し、生きものへの共感を育んでから実施することをお勧めします。 

<lab to classプロジェクト(海の環境教育NPO bridge)伊東 久枝>

活動の概要

身の回りにあるものから海に流れ着くと漂着物になる可能性のあるものを集め、数名のグループで、それらが海にたどり着いたときに海洋生物に「危険をもたらすもの」と「危険のないもの」に分け、その理由を考えます。その後、海洋漂着ゴミが生物に与える影響を資料で説明し、ゴミを減らす方法を考えます。
最後に、海の生きものへの共感をもって生活を改善するモチベーションを保つために、好きな海の生きものの絵を描いたエコバックををつくり持ち帰ってもらいます。

小中学校「学習指導要領」との対応

小学校6年 理科B 生命・地球 (3)生物と環境

小学校5/6年 家庭科  D身近な消費生活と環境

小学校5/6年 道徳 3. 主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。

中学校 理科(第2分野)(7)自然と人間

中学校 社会(地理的分野) (2)日本の様々な地域

中学校 社会(公民的分野) (4)私たちと国際社会の諸課題

中学校 技術・家庭(家庭分野) D身近な消費生活と環境 (2)家庭生活と環境について

小・中学校 総合的な学習の時間

 

詳細はPDFをダウンロードしてご覧ください。

使用する教材

海洋漂着ゴミ解説パネル「みんなの問題 海のゴミ」(一般社団法人JEANにて貸出しをしています)http://www.jean.jp/material/photo/

海洋漂着ゴミ解説パネル「みんなの問題 海のゴミ」(一般社団法人JEANにて貸出しをしています)http://www.jean.jp/material/photo/

指導者用ファクトシート

<「海」より「陸」のものが多い、 海洋ゴミ>

指導者が持っていたい知識をまとめた読み物です。高校生以上の生徒や学生、社会人を対象にしたプログラムでは配布教材としても利用できます。下のボタンからダウンロードしてください。

<「海」より「陸」のものが多い、 海洋ゴミ>

事前の準備

事前の準備

  • 海洋漂着ゴミとなる身近な不要品(スーパーのレジ袋、発泡スチロール、ビニールや紙製の容器、空き缶、割り箸、使用済のティーバック、くだものの皮や野菜かすなど)
  • 身近にある自然のもの(落葉、木の実、枯れ枝など)
  • 無地の布製エコバック
  • 布描き用クレヨンなど
  • アイロン(必要に応じて。クレヨンで描いた絵を定着させるために使用)
  • 海洋漂着ゴミ解説パネル「みんなの問題 海のゴミ」(一般社団法人JEANにて貸出しをしています)http://www.jean.jp/material/photo/

実施のしかた

1.机のまん中に生活のなかで見られる身近なゴミを置きます。果物や木の実など、自然界にあるものも入れておきます。

1.机のまん中に生活のなかで見られる身近なゴミを置きます。果物や木の実など、自然界にあるものも入れておきます。

2.海に流れ着いたとき、海の生物にとって「害になると思うもの」と「害がないと思うもの」に分け、理由を参加者に聞きます。

2.海に流れ着いたとき、海の生物にとって「害になると思うもの」と「害がないと思うもの」に分け、理由を参加者に聞きます。

3.海洋生物に害が大きいものをいくつか説明し、漂着ゴミが海の生物に与える影響を「みんなの問題 海のゴミ」を使って説明。

3.海洋生物に害が大きいものをいくつか説明し、漂着ゴミが海の生物に与える影響を「みんなの問題 海のゴミ」を使って説明。

4.「毎日使う水道の水」で海とつながっていることを伝え、エコバックに好きな海の生物の絵を描きます。

4.「毎日使う水道の水」で海とつながっていることを伝え、エコバックに好きな海の生物の絵を描きます。

●詳しい「実施のしかた」(PDF)は下のダウンロードボタンよりご覧ください。※画像はイメージです

●詳しい「実施のしかた」(PDF)は下のダウンロードボタンよりご覧ください。※画像はイメージです

指導のポイント

  • とくに低年齢の子どもの場合、海の生物や環境に対する愛情や共感が育たないうちに実施をすると、辛すぎる現実に目を背けてしまい、環境学習が進まないことがあります。事前に海の生きものの魅力を学べるプログラムやフィールド体験を実施してから行うことをお勧めします。
  • 高学年のグループに実施する場合は、研磨剤としてマイクロビーズ(粒子状のプラスチック)が使われている歯磨き粉の空きチューブなども入れておき、 関心を誘起します。
  • 海の生物に対する危険の有無を考えた後には、危険がないと思われるゴミに対してもどのように扱ったらいいのかを考え、ゴミ全般に対する意識を高めます。
  • 「毎日の生活でゴミを出さない工夫」をグループで話し合ったり、地域の散乱ゴミを実際に調べてみるなど、生活スタイルの変換や地域の環境問題に関心が向くような発展的な学習へとつなげます。

取材協力・写真提供・ファクトシート監修:一般社団法人JEAN

教材作成:LAB to CLASS プロジェクト

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