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プランクトンを採集しよう!(3)自由設計編

プランクトンネットを設計図から自作してプランクトンを捕まえよう!

プランクトン

公開日:2018.01.29

学べること

  • 数学の知識を応用し、プランクトンネットの設計図をつくり、素材も検討します。
  • 身近な材料を集め、設計図をもとにプランクトンネットをつくります。
  • 海や水辺に出かけ自作のネットでプランクトンを採集することで、観察意欲を高めます。

教材作成者・原案者から一言

教材作成者・原案者から一言

プランクトンネットはシンプルな構造なので、目開きの細かな布地があれば自作できます。プランクトンネットの設計図の作図には、中学数学で習う円すい(円すい台)の知識を必要としますので、中学数学を応用的に使う課題としてぴったりです。数学と生物の教科横断的な学習にもあり、アクティブラーニングの格好のテーマになります。

<帝京科学大学アニマルサイエンス学科教授 古瀬浩史>

活動の概要

一見何もいないように見える海水の中には、食物連鎖の基盤を支える小さなプランクトンがたくさん存在しています。身近な材料を使って、プランクトン採集の道具「プランクトンネット」を自作し、実際にプランクトンを捕まえてみます。その体験を通してプランクトンの存在を実感し、より身近に感じます。この教材では布地の検討を行うほか、中学の数学の知識を応用して設計図からすべて自作し、より幅広い学習にします。

小中学校「学習指導要領」との対応

小学校3年          理科       B 生命・地球 (1) 身の回りの生物

小学校5年          理科       B 生命・地球 (2) 動物の誕生

小学校6年          理科       B 生命・地球 (3) 生物と環境

小学校5/6年       家庭科   B 衣食住の生活

中学校1年          数学       B 図形

中学校3年          数学       B 図形

中学校   理科(第2分野)             (1) いろいろな生物とその共通点

中学校   理科(第2分野)             (7) 自然と人間

小・中学校          総合的な学習の時間         

詳細はPDFをダウンロードしてご覧ください。

使用する教材

プランクトンの捕り方(イラスト)

プランクトンの捕り方(イラスト)

プランクトンネットのつくり方(イラスト)

プランクトンネットのつくり方(イラスト)

指導者用ファクトシート

<プランクトン1「プランクトン」って何者?>

指導者が持っていたい知識をまとめた読み物です。高校生以上の生徒や学生、社会人を対象にしたプログラムでは配布教材としても利用できます。画像をクリックしてご覧ください(ダウンロード可能)

<プランクトン1「プランクトン」って何者?>

事前の準備

事前の準備

  • 目の細かい布
  • 上部リングの材料(針金など)
  • ビン(調味料のビンなど) 1個
  • ロープ(ビニロン製、径4ミリほど) 4mほど
  • 裾上げテープ
  • 型紙
  • アイロン
  • はさみ
  • 定規
  • 鉛筆
  • テーパーリーマーやハンドドリルなど
  • <プランクトンの観察>
  • ペットボトルなど透明な容器
  • ルーペや虫めがね

実施のしかた

1.目の細かい布地を選び、つくった設計図に合わせて裁断します。

1.目の細かい布地を選び、つくった設計図に合わせて裁断します。

2.すそ上げテープをアイロンで熱して接着させ、布地をはぎ合せます。

2.すそ上げテープをアイロンで熱して接着させ、布地をはぎ合せます。

3.調味料入れのビンと布を合体させます。

3.調味料入れのビンと布を合体させます。

4.自分で設計したプランクトンネットの完成!

4.自分で設計したプランクトンネットの完成!

●詳しい「実施のしかた」(PDF)は右のダウンロードボタンよりご覧ください。※画像はイメージです

●詳しい「実施のしかた」(PDF)は右のダウンロードボタンよりご覧ください。※画像はイメージです

指導のポイント

  • 自作の道具で小さなプランクトンが捕れることに期待をもたせます。
  • 中学の数学の知識を応用し、プランクトンネッの設計図をつくることで、より幅広い学習にします。
  • 実際にプランクトンを採集し、肉眼や虫めがねで確認。小さな存在を実感させます。
  • 事前にプランクトンネットについて学び、人間も含めた食物連鎖(自分たちの食とプランクトンがつながっていること)について扱うとよいでしょう。

●教材開発:古瀬浩史(帝京科学大学アニマルサイエンス学科教授)

●ファクトシート監修:風呂田利夫(東邦大学名誉教授)

●イラスト:湯浅信之

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