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安全管理について

体験活動は、屋外の活動はもとより室内であっても、さまざまな危険をはらんでいます。活動を計画・実施するときには、以下の2つをしっかり認識し、事前の準備を整えて活動を行うことが大切です。
ただし、事故を恐れるあまり、危険な要素をすべて取り去ってしまっては活動の魅力が失われるとともに、参加者の危険予知能力や「セルフエイド(自分の身は自分で守る)」意識が育ちません。安全に対する知識をしっかりと身に付け、魅力的な体験活動を実施していきましょう。

事故の防止対策

要因を考える

事故の原因になる要因は、大きく分けて3つです

環境(自然環境・活動場所の環境)
必ず下見を行い、実施場所の範囲、スタッフの配置等を検討します。
参加者(けがや病気等の健康管理)
実施する活動の内容によっては、参加者が事前に把握できる場合は、事前に健康管理などの情報を参加者から提供してもらい「参加者情報」を集めておくことも必要です。
指導者(安全対策に対する知識や技術)
予想されるリスクと対処法をできるだけ多く想定し、日頃から知識や能力を高める努力を心がけるとともに、常に客観的に判断し沈着冷静に行動できる資質を身につておきましょう。さらに、許容できるけがやアクシデントと、生命を傷つける可能性のある事故の危険を見分ける能力も、参加者の危険予知能力や「セルフエイド(自分の身は自分で守る)」意識を育てるためには、指導者に求められる重要な能力といえます。

※この他、「災害対策」「開催場所周辺での事故・事件に巻き込まれた場合の対策」「不審者侵入対策」なども、念頭において準備をしてください。

事故が起きたときの対応方法

被害を最小限に抑える
ファーストエイド(救急セット)の準備
室内での短時間の活動であっても、万が一のけがに備えて「救急セット」は必ず備えておきましょう。
救急体制の準備
実施場所の避難経路の確認、事故発生時に必要な医療機関等の連絡先リストの作成他、事故が起きたときの対応を実際にシュミレーションし、非常時のスタッフの役割等も決めておきましょう。
救急救命講習の受講
事故が起きてしまった場合、救急車が到着するまでの時間に現場にいた人の処置や対応が、その後の経過を大きく左右するといわれています。事故や災害の発生時に備え、指導者やスタッフは消防署や日本赤十字社などで実施している救命救急講習を受講しておくようにしましょう。また、公共機関での設置が増えている自動体外除細動器(AED)の使用方法もなども身につけておくとよいでしょう。
傷害保険・賠償責任保険への加入
傷害保険
参加者や指導者が事故にあった場合、死亡保証や入院・通院費などを保証。
賠償責任保険
事故の原因として指導ミス・管理ミスが問われ、被害者から損害賠償を請求されたときに適用される保険。

※保証内容や保証金学、加入方法(単発加入、年間加入など)が異なるものが各種あります。非営利活動の場合は、各都道府県の社会福祉協議会で安価なボランティア保険を用意しているところもあります。各保険会社や都道府県のボランティアセンターなどに問い合わせてみましょう。

二次災害を防ぐ

事故や災害が発生した場合、けが人はもとより、他の参加者の安全をしっかり確保し、二次災害を防ぐことが大切です。関係機関への連絡もきちんと行いましょう。

1)けが人の救護
  • 救護者の安全確保
  • 負傷者の確認※負傷者以外の参加者の安全確保
  • 救援依頼(救急車の手配、医療機関への連絡)
  • 負傷者への応急処置
2)危険防止
  • 負傷者を安全な場所へ移動
3)事故の記録
  • 事故発生の日時・場所
  • 負傷者の名前・住所
  • 救護者(指導者およびスタッフなど)がとった処置の内容
  • 事故の状況と程度(場合によっては写真・スケッチ等を添える)
4)関係機関・保険会社への連絡(小さな事故でも必ず連絡をとる)
  • 重大事故の場合は警察へも連絡する
5)負債者への誠意をもった対応

海ならではの危険を知る

海辺の活動では、海の自然特有の注意が必要です。

満潮と干潮
波打ち際のラインは、一日のうちでも時間により変わります。とくに遠浅の砂浜ほど干満の影響を大きく受けます。大潮の上げ潮のときにはあっという間に潮が満ちて沖に取り残されたり、荷物が波に流されたりすることも。活動の前には、潮汐の時間と潮位を調べておきましょう。
急な天候・海況の変化
海辺の天候・海況は急変することがあります。天気予報の確認はもとより、活動中は風向きや雲の動きなどの変化にも気をつけていましょう。
地震・津波
自身が発生した場合は、落ち着いてすぐに高台に避難します。避難場所と避難経路を事前に確認しておくとともに、地域の津波警報を知っておくことも大切です。
さえぎるものがない海岸で、雷はとても危険です。たとえ晴れていても、「雷鳴が聞こえる場所は落雷の危険がある範囲」だという認識のもと、すぐに避難しましょう。
日焼け・熱中症
海辺は日陰が少なく、直射日光に照らされます。また、砂や海面からの照り返しで紫外線が高い場所でもあります。洋服や帽子に配慮するとともに、水分補給も忘れず行い熱中症の予防も忘れずに。
寒さ対策
風速が1メートル強くなると体感温度は1度下がります。風のある海岸での活動では、寒さ対策を。
危険生物
海には毒をもった生物がいます。浜辺に打ち上げられている生物なども安易に触らないようにしましょう。万が一、毒のある生物に触った場合は、症状が重ければ医療機関を受診してください。

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