本サイトの取扱説明書

LAB to CLASSプロジェクトとは

海から離れた地域に、「海の学び場をひろげたい!」
今、海洋学習を広げる意義

持続可能な開発目標『SDGs』の17のゴールのなかに「海の豊かさを守ろう」が挙げられているように、社会の持続可能性に取り組もうとする時、海の理解や保全は欠くことができません。

周りを海に囲まれた日本人にとって、本来、海は身近な存在であるはずです。しかし、現在の日常生活のなかでは“海との関わり”は薄れつつあり、海洋学習の機会も足りているとは言えない状態にあります。

LAB to CLASSは“海の自然”に対する関心や理解の促進を目的に、多分野の専門家が参加して作った体験型の海洋学習教材です。学校教育や社会教育など、さまざまな場でご活用いただき、海の魅力や大切さを伝えてください。

SDGs アイコン 14、17

LAB to CLASSプロジェクトの経緯

LAB to CLASSは、内陸部を含む全国の小中学生に「海洋環境と自分たち(生活)のつながり」を体験的に学んでもらうために発足したプロジェクトです。教材の開発、インターネットでの普及を通して、子どもたちの海洋環境保全意識を高めることを目的としています。

「海の専門知識を持たない指導者(および保護者)でも、わかりやすく使いやすい教材」を目指し、海洋自然科学の研究者(大学研究室・水族館・博物館等)、体験学習専門家(インタープリター・環境教育NPO等)、表現手法の専門家(グラフィックデザイナー・WEBプランナー等)との連携のもと、全国から優れた体験型海洋学習教材を集めて、一般の方が使いやすくなるよう再編・普及をしています。

本サイトは、2016・2017年度子どもゆめ基金(独立行政法人国立青少年教育振興機構)の 助成金の交付を受け、2017年1月にオープンしました。その後、小学生および学校の先生を対象とした「海を学ぼうスクール」(2019年度 日本財団海と日本プロジェクト助成事業)、「LAB to CLASS指導者養成講座」(2019・2020年度)など、LAB to CLASS教材を活用した教育イベントや人材育成、中高等学校の探究学習プログラムの開発等も行っています。

*プログラムの企画・指導などのご相談は、運営事務局 <海の環境教育NPO bridge  https://www.npo-bridge.org/ >までお問い合わせ下さい。

専門家からのメッセージ

面白いだけではない体験者の興味を引く楽しさ 古瀬浩史

LAB to CLASSが大切にしていることの一つに「楽しさ」があります。「楽しさ」は主体的な学習につながると考えているのです。LAB to CLASSのプログラムを開発しているのは主に「インタープリテーション」と呼ばれる分野で活動する専門家です。ミュージアムや自然公園、エコツアーといった分野が主なインタープリテーションの場なのですが、このような社会教育の場では、楽しい要素がなければ教育の機会そのものが生まれません。ですから、「楽しさ」はインタープリテーションにおける最重要要素の一つに挙げられています。「楽しさ」とは、面白おかしいことばかりではなく、知的な好奇心を刺激することでもあるでしょう。
海の現状は、けして楽しいことばかりではありませんが、参加者の興味関心をたくさん引き出し、主体的な学習が促進されるように教材を使っていただければ幸いです。

[プロフィール]
自然公園施設等でのインタープリターの経験を経て、プログラム開発、地域振興、人材育成などに関わる。現在は、大学でインタープリテーションや環境教育を教える傍ら、NPOとの協働による多様な「海域の自然をテーマにした環境教育事業」にも関わっている。LAB to CLASS教材ディレクター。


より良い未来は誰のためにつくるのか 山藤旅聞

より良い未来とは、誰のためにつくるのでしょうか。家族、大切な人、今の地球をバトンしてくれた先代、これから生まれてくる子孫、さらには地球生態系すべての命のため…。私はそう思います。けれど、近年の人間活動は、世代や次世代、さらには地球や自然に配慮を感じない行き過ぎた創造活動が目立つように思います。これからは、生まれてくる次世代の命や地球生態系すべての命に、目を向ける時代だと思います。”気候変動の時代”を生きる我々は、何をすべきなのでしょう。それは、より良い未来をつくりたい、美しい自然を守りたい、すばらしい生きものの世界をもっと誰かに伝えたい!という想いを、一人ひとりの心に湧きあがらせることだと思います。
そんな想いを引き出してくれる教材が、LAB to CLASSには溢れています。それは、海を愛し、海の生きものすべてのために、より良い未来を目指す活動家たちがつくった教材だからです。この教材をどう活用し、どう伝えることができるでしょうか。

[プロフィール]
ブータンへの渡航を機に、”生徒自らが疑問を生み出し、解決のために行動する力”を引き出す教育デザインに取り組み始める。社会課題の解決に向けて《社会と教育》をつなぎ、多様なステークホルダーの協力のもと多数のプロジェクトを展開中。東京書籍教科書編集委員。第7回グッドライフアワード 環境大臣賞 学校部門受賞。

プロジェクト組織図

組織図

プロジェクト事務局/サイト管理団体

名称
特定非営利活動法人 海の環境教育NPO bridge
Webサイト
https://www.npo-bridge.org/
事務局担当

プロジェクトメンバー

  • 古瀬 浩史(帝京科学大学アニマルサイエンス学科教授/海辺の環境教育フォーラム事務局)
  • 中村 千穂(公益財団法人ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」)
  • 高橋 幸治(メディア・プランナー)
  • 大浦 佳代(海と漁の体験研究所代表/フリーランスライター)
  • 塩澤 文男(アートディレクター)
  • 久保 頼三郎(グラフィックデザイナー)
  • 大堀 健司(環境教育プランナー/インタープリター/エコツアーふくみみ主宰)
  • 浪崎 直子(環境教育プランナー)
  • 稲垣 誠二(株式会社ドリームバード主宰)
  • 茂木 みかほ(フリーランスライター)
  • 伊東 久枝(海の環境教育NPO bridge 代表理事/フリーランスライター)
  • 三好 直子(海の環境教育NPO bridge 理事/ネイチャーゲームトレーナー)
  • 宇都 由起(海の環境教育NPO bridge)
  • 川端 潮音(海の環境教育NPO bridge)
  • 土川 仁(海の環境教育NPO bridge)
  • 原 郁美(海の環境教育NPO bridge)
  • ◆プロジェクトメンバーの詳しいプロフィールはこちら >>

協力者

  • 森 恭一(帝京科学大学アニマルサイエンス学科教授/鯨類研究者)
  • 篠原 正典(帝京科学大学自然環境学科准教授/鯨類研究者)
  • 風呂田 利夫(東邦大学名誉教授/海洋生物生態学研究者)
  • 山田 格(国立科学博物館名誉研究員/鯨類研究者)
  • 三谷 曜子(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター准教授/海生ほ乳類研究者)
  • 飯沼 慶一(学習院大学文学部教育学科教授)
  • 安田 純(アクアマリンいなわしろカワセミ水族館館長)
  • 古川 健 (アクアマリンふくしま)
  • 日比野 麻衣(アクアマリンふくしま)
  • 人見 道夫(インタープリター/ネイチャーガイド風の道主宰)
  • 小島 あずさ(一般社団法人JEAN 事務局長)
  • 小川 結希(インタープリター/自然教育研究センター)
  • 山崎 裕賀(インタープリター)
  • さとう ゆみ(ナレーター)
  • 大堀 則子(環境教育プランナー/インタープリティブデザイン・チームまんまる主宰)
  • 後藤 亜樹(環境教育プランナー/環境教育Serendipity)
  • 野澤 健夫(鯛損)(フィッシングメッセンジャー(R) /HOOKかんきょう『協育』事務所代表)
  • 関橋 眞理(フリーランスライター)
  • 平松 大樹(積丹町立美国小学校教諭)
  • 山中 康司(黄金崎ダイブセンター)
  • 鈴木 倫太郎(WWF Japan「しらほサンゴ村」)
  • 友永 たろ(イラストレーター)
  • 笠原 利香(イラストレーター/シュノーケルガイド ルンバ・ルンバ主宰)
  • 渡辺 未知(インタープリター/イラストレーター)
  • 橋本 雄生(映像クリエイター)
  • 村山 祐子(アクアマリンふくしま)
  • 星 克彦(アクアマリンふくしま)
  • 【Special thanks】帝京大学小学校アフタースクール「帝翔塾」/橋本今日子(グラフィックデザイナー)/有留晴香(イラストレーター)/山口達也(イラストレーター)/所真也(イラストレーター)/小林鉄郎(八重山漁協サンゴ養殖研究班)/佐藤ひろき(自然教育研究センター)/三輪千夏(アースカラーネイチャーツアーズ)/井上 満(日本シェアリングネイチャー協会理事)/大貫 陽(映像ディレクター)/青木省悟(イラストレーター)/高安優里(イラストレーター)/畑啓生(愛媛大学理学部准教授)/佐藤 秀光/福岡美奈子/石山日奈子/栗原未樹/笹岡瑞生/山﨑嘉宗/多留聖典/座間吉成/阿部絢香/芝原達也(谷津干潟自然観察センター)/城ケ島インディーズ/串本海中公園センター/小寺昌彦/依田和明