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鳴き声仲間探し

目隠しをして、音だけを聞いて仲間を探すゲームです。”音で知る世界”への誘い

イルカ

公開日:2017.01.27

学べること

  • 視覚に頼らずに暮らす生き物がいることを知る。
  • 視界の悪い世界で暮らす生きものが、どのようにして周囲の情報を得たり仲間とコミュニケーションをとったりするのかを体験から学ぶ。
  • イルカが「音」で周囲の情報を得る(見る)仕組みについて知る。

教材作成者・原案者から一言

教材作成者・原案者から一言

水中は陸上に比べて視界のきかない世界です。そのため水中で暮らす生物は、周囲の情報収集や親子・仲間とのコミュニケーションに音を使っていることが多く見受けられます。情報収集の多くを視覚に頼っているといわれる人間は、視界を遮られると不安を覚えます。けれど、人間も視覚を遮断してみると、音の方向や音色などで多くの情報を得られることに驚き、音の世界の豊かさを知ることができます。

昔からよく行われてきた目隠しゲームの「海の生物版」です。イルカやオットセイが音をどのように使っているのかなどの情報も交え、生態への興味を導く導入としてもお使いください。

<LAB to CLASSプロジェクト(海の環境教育NPO bridge) 伊東久枝>

活動の概要

5種類の鳴き声が書かれたカードを参加者全員が1枚ずつ持ち、目隠しをした状態で声だけを頼りに自分と同じカードを持っている人を探し出します。あえて視覚を使わないことで、聴覚の世界の豊かさや聴覚の多様な能力に気づき、それらを駆使してコミュニケーションや情報収集を行って暮らしている生きものの世界があることを知ります。

小中学校「学習指導要領」との対応

小学校6年理科 B生命・地球 (3)生物と環境

中学校 理科(第1分野)(1)身近な物理現象

小・中学校 総合的な学習の時間

 

詳細はPDFをダウンロードしてご覧ください。

使用する教材

鳴き声カード

鳴き声カード

資料:「イルカのひみつ兵器(超音波)」(偕成社『クジラとイルカ 海も地球も大研究』より)

資料:「イルカのひみつ兵器(超音波)」(偕成社『クジラとイルカ 海も地球も大研究』より)

指導者用ファクトシート

<イルカ・クジラⅣ 音で見える?世界>

指導者が持っていたい知識をまとめた読み物です。高校生以上の生徒や学生、社会人を対象にしたプログラムでは配布教材としても利用できます。画像をクリックしてご覧ください(ダウンロード可能)

<イルカ・クジラⅣ 音で見える?世界>

事前の準備

事前の準備

  • 上記「使用する教材」よりダウンロードした鳴き声カード(切り分けてお使いください)
  • 資料:「イルカのひみつ兵器(超音波)」
  • 目隠し用バンダナ(参加人数分)

実施のしかた

1.数種類の動物の鳴き声が書かれたカードを混ぜ合わせ、参加者に1枚ずつ配ります。

1.数種類の動物の鳴き声が書かれたカードを混ぜ合わせ、参加者に1枚ずつ配ります。

2.目隠しをして、指導者の合図でカードの書かれた声だけを出して、同じ声の仲間を探して集まります。

2.目隠しをして、指導者の合図でカードの書かれた声だけを出して、同じ声の仲間を探して集まります。

3.目隠しをとって、グループごとに一斉に声を出し、違う鳴き声の人がいないかを確認します。

3.目隠しをとって、グループごとに一斉に声を出し、違う鳴き声の人がいないかを確認します。

4.鳴き声の主(生物)を紹介し、聴覚以外でもコミュニケーションが可能なこと、聴覚を利用して暮らす生物の説明をします。

4.鳴き声の主(生物)を紹介し、聴覚以外でもコミュニケーションが可能なこと、聴覚を利用して暮らす生物の説明をします。

●詳しい「実施のしかた」(PDF)は下のダウンロードボタンよりご覧ください。※画像はイメージです

●詳しい「実施のしかた」(PDF)は下のダウンロードボタンよりご覧ください。※画像はイメージです

指導のポイント

  • 何種類の鳴き声カードを使うかは、参加者に人数によって変えます。
  • 目隠しがカードを持ったままでもすぐにできるように、事前にバンダナなどを頭に巻いておくとスムーズに行えます。
  • 顔見知りのグループで行う場合は、目隠しを外す前に参加者のひとりに「鳴き声」を出してもらい、声を出した人をみんなで当て、声だけで人が識別できることを体験します。

原案者:サウンドオフ

ファクトシート監修:山田 格(国立科学博物館名誉研究員) 生態・行動部分>篠原正典(帝京科学大学生命環境学部自然環境学科准教授)

イルカの音声提供:篠原正典(帝京科学大学生命環境学部自然環境学科准教授)

教材作成:lab to classプロジェクト

教材作成指導:古瀬浩史(帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科教授)

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