対象学年
△小学校低学年 ○小学校中学年 ◎小学校高学年 ◎中学生
実施場所
室内、フィールド
所要時間
30〜40分
学べること
- 身近な海岸の漂着物同士のつながり、自分の生活とのつながりや関係性を知る。
- 自分たちの暮らしから出るごみが、海のごみになっていることに気づく。
- 海のごみ問題が自分とつながりがあることを知る過程を通して、考える力を養い、解決策を考察できるようにする。
教材作成者・原案者から一言
活動の概要
海岸で集めてきた自然物(貝殻や海藻、流木など)や人工物(空き缶、プラスチック製品など)を大きな紙の上に並べ、個々のつながりや共通点を考えていきます。さらに、人間や海の生きものの写真などを加え、海岸で集めた漂着物とのつながりを考えます。これらの共通点やつながりを考えることにより、「自然のつながり」や「自分自身の生活の関係」に気づき、ごみの減量や処理についての意識を高めます。
小中学校「学習指導要領」との対応
小学校6年 理科 B 生命・地球 (3) 生物と環境
小学校5/6年 家庭科 C 消費生活・環境
小学校1-6年 道徳 D 主として生命や自然、崇高なものとのかかわりに関すること。
中学校 理科(第2分野) (7) 自然と人間
中学校 社会(地理的分野) (2) 日本の様々な地域
中学校 社会(公民的分野) (4) 私たちと国際社会の諸課題
中学校 技術・家庭(家庭分野) C 消費生活・環境
小・中学校 総合的な学習の時間
※詳細はダウンロードしてご覧ください。
指導者用ファクトシート
海洋汚染 <「海」より「陸」のものが多い、 海洋ゴミ>
指導者が持っていたい知識をまとめた読み物です。高校生以上の生徒や学生、社会人を対象にしたプログラムでは配布教材としても利用できます。画像をクリックしてご覧ください(ダウンロード可能)
事前の準備
- 海岸の漂着物…10〜15個程度 ペットボトル、漁具、外国語のラベル等がついた漂着物、おもちゃ、貝殻、木の実や種、食品容器、レジ袋など。事前に海岸で拾い、洗って乾かしておきます。
- 模造紙大の白い紙(ポスターなどの裏面で可)
- サインペン…班の人数分の色があるセット×班の数
- 人の写真(できれば参加者が映っているもの)
- 海洋生物の写真やごみによる被害をうけた生物の写真。ない場合は、図鑑等の海洋生物の写真
実施のしかた
1.用意した漂着物を模造紙の上に円を描くように置き、共通点のあるものを探して線で結びます。
2.自然のものどおしのつながりもいろいろ考えてみましょう。
3.人工物と自然のもの(おもちゃとカメの甲羅など)にも意外なつながりがみつかります。
4.人間が写っている写真や海の生物の写真を加えて、関連性を考え、最後に海の漂着ごみについて解説をします。
●詳しい「実施のしかた」(PDF)は右のダウンロードボタンよりご覧ください。※画像はイメージです
指導のポイント
- 人工物にだけ注目せず、とくに最初は自然のものどうしのつながりを探すようにします。
- 漂着ごみは缶・ビン・プラスチック等、一般生活で使われる物をバランスよく揃えます。
- 解説で生物被害の写真などを見せるときは、悲惨さだけが強調されないようにしましょう。