コラム
【活用事例】沖縄県泡瀬人工島「潮乃森」でサンゴ学習会・観察会を実施
公開日:2019.05.27
平中晴朗(沖縄環境調査株式会社)
サンゴ礁ジグソーパズルを使って、「対話型鑑賞」を実施
2018年11月、沖縄市泡瀬にある地域の学童クラブ2団体(約60名)を対象に、サンゴ学習会・観察会を「中城湾魅力づくりプロジェクト主催で開催し、LAB to CLASSの教材を活用させて頂きました。
開催挨拶の後に学習会の導入として、グループに分かれて《サンゴ礁ジグソーパズル》を行いました。子どもたちは夢中でパズルを合わせていきます。グループに分かれての作業であったため、競争的な意味合いも生まれたものと思います。
サンゴパズルが完成した後、「この絵で何が起きていますか?気づいたこと、感じたことをおしゃべりしましょう」と問いかけをしました。これは1枚の絵について対話する『対話型鑑賞』の技法を応用したものです。この問いかけで、引率者の方も子どもたちも一緒に楽しく気づいたことをおしゃべりしていました。
そして、「これから絵のような海に出発!」という導入につなげていきました。
ひと工夫!「パネルシアター屋外版」も大成功!
観察会では、水中ドローンや水中カメラを使ってサンゴを観察したりするなか、一つのコーナーで《サンゴ礁パネルシアター》を行いました。屋外での実施がしやすいように、不織布を用いたいわゆるパネルシアターではなく、「スチレンボードに磁石をとりつけ、ホワイトボードに貼り付ける」形に変更。サンゴパネルシアターの支配人がおくる「サンゴとみんな」というタイトルで実演しました。いくつかオリジナルのイラストも加え、なるべく簡単な説明を心掛けました。途中で子どもたちのなかから出た「サンゴは植物?動物?」という疑問をのがさず、「どう思う?」とみんなに考えてもらうと、それをきっかけに次つぎと発言が生まれました。
<写真>観察会から戻って、最後に振り返りを行い、終了となりました。
今回の学習会は参加人数が多かったため、15分程度で終わるミニプログラムのコーナーを複数用意し、少人数のグループで各コーナーを巡回してもらいました。これにより子どもたちに、それぞれの内容を丁寧に伝えることが出来たと考えています。