コラム

[活用事例]サンゴ礁ウィークにちなみ、巨大ジグソーパズル挑戦者をつのる

公開日:2019.04.27

サンゴ礁ウィーク“勝手に”リスペクト企画3年目!

 神奈川県鎌倉市内には5つの図書館があります。そのなかの一つ、腰越図書館の近くには漁港があり、またその海を育む里山があります。
 図書館では季節やそのときどきのニュースにあわせ、「特集テーマ展示」で本の世界をご紹介し、この地域特有の環境系のニーズに合わせ、今までに恐竜特集や春の里山特集、また地域の『鎌倉広町の森市民の会』との協働事業(観察会や青空図書館)等を行ってきました。
 2016年に『サンゴ礁ウィーク』の活動を知り、調べてみると、サンゴ礁の太平洋側北限は千葉ということで、鎌倉市のご近所である三浦半島にもサンゴが生息していました。そこで、サンゴ礁ウィークにあわせ、関連の本や資料のミニ展示をこれまでに3回行っています。

<写真>2019『サンゴ礁ウィーク』の特集テーマ展示

 

サンゴ礁ウイーク展示で、巨大ジグソーパズル挑戦をよびかけた

 今年はLAB to CLASSにご協力いただき、サンゴ礁巨大ジグソーパズルを希望者にやってもらうことにしました。
 畳2畳分の大きさでしたので、読み聞かせを行う『おはなし会コーナー』で挑戦してもらうことに決めました。カウンター前の特集コーナーのテーブルに、海に見立てたブルーの布にサンゴやクマノミを貼って作ったクロスをかけ、そこにサンゴ関連の本を展示し、パズル挑戦の声かけ掲示をしたところ、多くの子どもたちが挑戦してくれました。

 

<写真>巨大サンゴパズルに熱中する子どもたち

 

 巨大パズルを完成した子どもたちは、次にサンゴクイズにも挑戦できます。
 巨大パズルを解きながら、子どもたちはそれぞれの感じ方で海の生き物や生態系に触れたようです。作りながら、「大好きなクジラだ!」と叫んだり、描かれているポリ袋のゴミを発見したりしていました。家族や友だちなどと一緒に複数でパズルを解いている姿はたいへん微笑ましいものでした。

<写真>サンゴに関心を持ってもらうために作った「サンゴクイズ」

サンゴクイズには知っている魚をたくさん書いてくれたり、「海の生き物は?」の問いに「漁師さん」と書いたりする子どももいました。
クイズの最終問題はサンゴの種類を尋ねています。「知らなーい!」という声が上がったらしめたもので、サンゴの図鑑を渡します。「どれでも好きなサンゴの名前を書いてね」というと、ページをめくってサンゴにたくさんの種類があることに驚きながら、気に入ったサンゴをみつけて答えを書いていました。関連本もよく借りられていきました。

 2019年3月5日〜27日までの展示期間で4回の公式ツイート発信をして、通算109いいね!と46リツイートをいただきました。サンゴ礁ジグソーパズル挑戦者は56人、クイズ回答者は28人で、延べ84人の参加を得ました。
 ジグソーパズルで遊びながら、サンゴと海の生き物を知り、図鑑や関連本に触れてもらえる楽しいプログラムとなりました。