コラム

第一回 LAB to CLASSベーシック講座を終えて

公開日:2019.05.20

海洋環境教育のパッケージプログラムとして

 平成31年2月24日(土)に、NPO法人野遊び喜び総合研究所主催の「体験活動・教育アカデミー」の講座として、「LAB to CLASSベーシック講座」を実施しました。本事業は、LAB to CLASS (以下LTC)リーダー養成を行う事業として開催されましたが、当法人にとってはもちろん、NPO法人 海の環境教育NPO bridge(以下bridge)としても初の試みとのことでした。
 当法人では、野外体験学習や環境教育に取り組む指導者向けの講習会を数多く開催しています。これまで、環境教育パッケージプログラム講座としては、木のことや森林環境を通じて学ぶ「PLT」、野生生物や生態系のことを学ぶ「プロジェクトWILD」、水や水環境のことを学ぶ「プロジェクトWET」、自然を楽しみ、感受性を高める「ネイチャーゲーム」の4つを取り扱ってきました。
 日本は島国であり海が身近な自然である地域が多いものの、現在国内には頻繁に指導者養成事業が実施されている海洋環境教育のパッケージプログラムがありません。そこで、当方からお願いして本講座を開発していただきました。

ライセンスフリーな教材の普及促進

 LTC教材は、他の欧米型パッケージプログラムと異なり「ライセンスフリー」です。(※他の多くのパッケージプログラムは、講習を受講し、ライセンス所有して初めて指導案を所有できるシステムになっています)
 つまり、WEBサイトから無料で自由に教材やアクティビティ指導案をダウンロードして使うことができます。
 一見、これだけで普及推進がなされるような素晴らしいシステムですが、これらを用い実践するのは指導支援者である「ヒト」です。この教材群が持つチカラ・効果的な利用方法を効率よく周知し、多くの実践事例が指導支援者の目に届かない限り、普及推進が進まないように思いました。bridgeをとりまく現在の協力者だけで実践、改善を進めるだけでなく、もっと多くの人が参画する仕組みを早く作るべきであり、指導者養成事業が一つの解になり得ると考えました。

LAB to CLASSのWEBサイトを見ながらご紹介。

LAB to CLASS教材への期待

 講習会では、フリーとは思えない魅力的なデザインのLTC教材や指導案が提示され、またWEBサイトの実践的な利用法や基本的なファシリテーションのありかたを伝えて頂きました。教材を手に入れ、指導案を読むだけでは把握しにくいところを、お手本となるアクティビティ展開の元で実際に体験することで、深い理解を得ることができました。

まずは教材の体験から。「海の生きものカード」を使った応用編。

 

教材【海のふしぎな仲間たち】を体験中。

 

【餌の餌の餌は何?】食物連鎖カードを使って,さまざまな生き物の特徴などをご紹介。

 

午後はインタープリテーションの講義で、体験学習指導者の役割を学びました。

ワークシートの質問に答えるために,参加者それぞれがWEBサイトを駆使してリサーチ中。

最後は,参加者の実技研修。教材【鳴き声仲間探し】を,他の参加者&講師を相手に指導してみます。

限られた準備時間の中で,教材や指導者資料を参考に,ちょっとオリジナルも加えつつ実施していただけました。

 LTCは、2017年1月にリリースされたばかりの、生まれたての環境教育パッケージプログラムです。
他のパッケージプログラムがそうであったように、まだまだこれから洗練されていくプロセスを要するはずです。
多くの指導支援者がこのコンテンツに注目し、指導者認証を受けて普及・改善に関わっていただくことで、使いやすく、有意義な教育的資産にすることができるはずだと感じました。

 

【次回のお知らせ】

◆LAB to CLASSベーシック講座:2020年3月1日開催決定! 

詳しくはこちら(あばれんぼキャンプWEBサイト)へ