コラム

第二回 LABtoCLASSリーダー養成講座を終えて

公開日:2020.03.23

昨年に続き2回目の「LAB to CLASSリーダー養成講座」を実施!

 NPO法人野外遊び喜び総合研究所の講習会シリーズ「体験活動・教育アカデミー」の講座として、2020年3月1日「LAB to CLASSリーダー養成講座」を共催実施させていただきました。


 当法人では、野外体験学習や環境教育に取り組む指導者向けの講習会を数多く開催しています。

 日本は島国であり、海が身近な自然である地域が多いものの、現在国内には頻繁に指導者養成事業が実施されている海洋環境教育のパッケージプログラムがありません。LABtoCLASS(以下、LTC)はまだ発展途上の段階ですが、並行してリーダー育成をし、ネットワークを拡大することは、非常に有意義だと考えています。

 本年、2回目を迎えたLTCの講習会は、受講者数こそあまり伸ばせませんでしたが、実際に指導支援に関わっている方たちが集い、とても活発な意見交換がなされました。

各地での実践事例が次の実践を促進し、内容を発展させる可能性

 LTCは、他の欧米型パッケージプログラムと異なり「ライセンスフリー」です。他の多くのパッケージプログラムは、講習を受講し、ライセンス所有して初めて指導案を所有できるシステムになっています。一方、LTCはWEBサイトから無料で自由に教材やアクティビティ指導案をダウンロードして使うことができます。

 講習会では、フリーとは思えない魅力的なデザインのLTCの教材や指導案が提示され、またWEBサイトの実践的な利用法や基本的なファシリテーションのありかたを伝えて頂きました。応用性に富んだ教材やプログラムであるため、受講者が活発に応用の可能性について発言され、とても嬉しく思いました。

 LTCは、2017年にリリースされたばかりの、生まれたての環境教育パッケージプログラムです。他のパッケージプログラムがそうであったように、まだまだこれから洗練・拡充されていくプロセスを要します。多くの指導支援者がこのコンテンツに注目し、指導者認証を受けて普及・改善に関わっていただくことで、より素晴らしい教育的財産にすることができるはずと考え、講習会開催の発案をした経緯がありました。 

 本年の講座では、昨年の参加者が再受講され、自分の現場で実践を重ねた上での工夫や考察が共有されるのも大変有意義でした。さまざまな実践事例研修の場で、またサイト上で生の実践事例が共有されることによって、プログラムの幅がますます広がる可能性を感じます。

  今後も多くのみなさまに、この改善・構築のプロセスに関わっていただきたい思いです。