コラム

南の島で海のプログラム再び

公開日:2017.11.29

まず椅子取りゲームのやり方を教える

 先日インドネシアのロンボク島で、LAB To CLASSのプログラム「海の生きもの、椅子取りゲーム」を実験してきました。7月に続いて2回目です。前回の様子もコラムに寄稿しましたので、ごらんください。

 実施した場所は、ギリ・メノ島という観光地で(前回もそこで準備をしました)、北ロンボクの港から船で渡れる小さな島です。海ではシュノーケリングやダイビングが楽しめます。

 今回は、この島唯一の小学校に通う児童8人と一緒に、プログラムを楽しみました。集まったのは、低学年が中心。まずは、生きものの特徴(インドネシア語に訳しました)を読むところから。

 ゆいツールには、頼もしい助っ人がいました。現地ボランティアの若者2人です。彼らは教えるのがとっても上手。小さな子供たちがたどたどしく「特徴」を読み上げるのをサポートします。

 やっと生きものの特徴を把握したところで、今度は「椅子取りゲーム」のやり方を教えます。インドネシアにはそういうゲームはないため、どんなかけ声で席を変わればいいのか考えながら、やり方を説明します。

現地ボランティアの若者2人が活躍 

ゲームは大盛り上がり

 子どもたちと指導者あわせて、20枚弱の生きものカードを使って椅子取りゲームが始まりました。

 カードに書かれていない「特徴」でも、その生きものに当てはまるときは指摘して、その生きもののカードを持つ子にも椅子取りに参加してもらいました。たとえば、「体がやわらかい」という特徴がある生きものは、「サザエ」「ヤドカリ」「ヒトデ」のほか、「クラゲ」「イカ」「タコ」などもいます。

 プログラムに参加したのは、毎日のように目の前の海で泳いで海に親しんでいる子どもたちばかり。そんな子たちでも、それぞれの生きものの特徴をしっかり理解しているかというと、そんなことはなく、やはり学校などできちんと学ばないといけないのだな、と感じました。

 子どもたちは、椅子取りゲームという遊びにも夢中になりました。

次の目標は海の断面図イラストづくり

 このゲームでは最後に、海のどの場所に生きものたちがくらしているか、ブルーシートの上にカードを置きますが、今回はそこまでは実施しませんでした。

 わたしとしては「ブルーシートではなく、海の簡単な断面図のイラストにカードを置いていくほうがわかりやすいだろう」と思っています。ですが、まだその準備ができていません。参考になるイラストがあったら、著作権をクリアして大きな布に印刷してやってみたいな、と思っています。

 12月にはまたギリ・メノ島で、日本から連れて行く学生たちも島の子どもたちと一緒に海プログラムができたらよいな、と考えています。

 

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