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【事業報告】海で!指導者体験会(4)~海洋教育の講義

公開日:2018.02.27

海洋教育についての講義でしめくくり

LAB to CLASS指導者体験会の締めは、東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センターの日置光久先生より、海洋教育についての講義です。

海洋教育の理念は「海とともに生きる」こと。「海に親しむ・海を知る・海を守る・海を利用する」という4つのコンセプトがあり、個々に行うのではなく「学びのサイクル」として関連づけることで、より豊かな学びを実現し、海と人との共生すなわち持続可能な世界の基盤づくりを目指しています。

詳しい説明は海洋教育促進研究センターHPをご覧ください。http://rcme.oa.u-tokyo.ac.jp/

 

講義で印象的だったのは、海洋教育が「あらためて子供たちに海の教育をしましょう、新しいことを始めましょう」という意味合いでないということです。

今ある教材の解釈を変えることで「学びをより豊かにする」ことが大きな目的。そのために現在の学習内容を「海洋主観」でとらえることが、海洋国家に生まれ育つわたしたちにとって非常に効果的かつ重要であること。子どもたちの学力形成にとって必要だから、海洋教育が大事ということでした。

海洋教育は「新たな学びの可能性を広げる」ことがねらい。

 

体験に基づく気付きが大切。体験で終わらせない事はもっと大切。

 

直接体験による発見・疑問をもとに、調べる→考える→答えを見つける。その学びをまた「自然に返す」ことで得られる「なるほど!」という納得の理解(異なる場合はまた調べる)こそが、非常に重要な学力の基礎となる。

 

この基礎をつくる上で、日本に暮らす私たちにとっては、海が最高の舞台だということが「海洋教育」の芯のように感じました。海洋教育が12分野あるように、私たちの暮らしは密接に海と結びついていますもんね。

様々な分野で海とのつながりがあります。

 

多様なつながりがあるからこそ、単一の教科で学ぶのではなく、教科と教科を結びつけることもできる。「海洋主観」で捉えることで、既存の学び方をより豊かに、感性を刺激し一生ものの基礎学力を得る。そのためにあるのが、海洋教育・・・。

 

LAB to CLASSは、海洋学習に役立つ情報サイトです。

海洋教育の中でどのような役割を担えるのか、どのように活用していけるのか、可能性はたくさんありそうです。