コラム
lab to classの海と教育のキーワード(2)
公開日:2017.09.29
古瀬浩史(帝京科学大学アニマルサイエンス学科 教授)
SDGs(持続可能な開発目標)
「Lab to Class」を取り巻く海と教育の3つのキーワードのうち、最後に紹介するのは、教育分野を始め、さまざまな場で今話題になっている、SDGs(持続可能な開発目標)です。皆さんの中には、ピコ太郎さんがSDGsを紹介して踊っている映像を見た人がいるかもしれません。SDGsは、持続可能な社会を実現するために何が必要なのかを17のゴール、169のターゲットにまとめた、2016年から2030年の国際目標です。そして17のゴールの14番に「海の豊かさを守ろう」という目標が掲げられています。
これからの教育を考える時の指針として、今後さまざまな分野でSDGsを見すえた活動の見直しや評価が行われていくと思われます。海の環境教育や海洋教育が究極的には「持続可能な社会」を目指していることは間違いありません。SDGsに示された17のゴールは「普遍的」であり、かつ「不可分」であると説明されます。海洋の環境教育に携わる私達も、17すべてのゴールを見渡し、みずからの活動を見直していく必要があるといえます。
みなさんの関心は?
さて、このコラムでは、「Lab to Class」を取り巻く海と教育の3つのキーワードを紹介しました。それら以外にも、理科教育、科学教育、ESD、あるいは自然観察などさまざまなキーワードが浮かんできます。
みなさんがいちばん親近感を感じるのはどのキーワードでしょう?
多くの活動は、目の前にある(あるいは、少し離れたところにある)海の魅力や不思議さ、大切さを伝えていくシンプルな活動かもしれません。それらの活動を、時にはより大きな概念の枠組の中で捉えてみることも価値のあることだと思います。何か関心がもてた部分があったなら、ぜひどれかのキーワードを調べてみてください。
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