コラム

lab to classの海と教育のキーワード(1)

公開日:2017.09.26

「lab to class」のキーワード

「Lab to Class」は、海洋環境の保全意識を高めることを目的として、体験を重視したさまざまな教材を、教育現場に供給しようというプロジェクトです。わたしたちのこの活動は、海や教育に関係したより大きな枠組みの中に位置づけることができます。

今回のコラムでは「Lab to Class」を取り巻く海と教育の3つのキーワード、①環境教育と「海辺の環境教育フォーラム」、②海洋教育、③SDGs(持続可能な開発目標)について、紹介したいと思います。

環境教育と「海辺の環境教育フォーラム」

「Lab to Class」のプログラムのプロジェクト組織図に、共同開発者としてクレジットされている「海辺の環境教育フォーラム」という名称に気がついたでしょうか。 海辺の環境教育フォーラムは、職員がいて主催事業をばりばりやるような組織体ではなく、不定期に開催されるフォーラム(=ミーティング)を中心に、海域の環境教育に関わる人や団体が集うゆるやかなネットワークです。

1980年代から90年代にかけて、「環境教育」のキーワードが社会に急速に広がっていきました。日本ではとくに自然系の分野の人たちが活発に活動し、持続可能な社会を担う人材を育成しようとする社会運動を展開していきました。 そのような中、海に特化して環境教育について語る場を創ることの必要性を感じた有志が集まり、議論をはじめました。

2001年に初めてのフォーラムが静岡県加茂村(当時)で開催されたのを皮切りに、これまでに石垣島、沖縄島、神奈川県三浦市、高知県室戸市、兵庫県姫路市、秋田県八峰町、福島県いわき市、千葉県南房総市において、ミーティングが行われてきました。 そこには、サンゴ礁や干潟といった海洋環境の保全活動に取り組む人、水族館職員、ダイビングやエコツアーの事業者、教員、漁師、ジャーナリストなど多様な人達がいました。

「Lab to Class」で紹介されている多くのプログラムは、このフォーラムに集う団体や個人、そのコラボレーションによって作られたものなのです。

 

海洋教育

2007年に、海洋に関する国の政策の基本を示した「海洋基本法」が施行され、続いて「海洋基本計画」が策定されました。それらに伴い、海洋の理解の増進を目的とした「海洋教育」というキーワードが頻繁に使われるようになっています。

海洋教育は、環境教育と多くの点でオーバーラップしていますが、環境だけでなく産業や経済、国際関係なども含んだ新しい概念の教育ジャンルとして提案され、普及する活動が行われています。 とくに、学校教育の中に海に関する学習を含めようという機運が高まっており、さまざまな提案やプログラムの工夫が検討されています。 「Lab to Class」が、海のない地域の子どもたちや、学校の教室での活用を意識しているのは、このような流れに関係しています。

(次回につづく)

 

◆参考サイト◆(外部リンク)

海辺の環境教育フォーラム

海洋教育のグランドデザイン(東京大学海洋アライアンス海洋教育促進研究センター・日本財団共催第1回シンポジウム)

外務省のSDGs紹介ページ

国連広報センター

・ピコ太郎✕外務省(SDGs)